電車がいよいよ箕面萱野駅に 乗務員が運転習熟訓練
北大阪急行 延伸開業へ準備着々と

北大阪急行電鉄は3月23日(土)に延伸線が開業するのを前に、2月8日、乗務員の運転習熟訓練の一部を新駅の箕面萱野駅で報道機関に公開した。

北大阪急行電鉄の箕面萱野駅に入線する車両

訓練は乗務員と監督者にあたる助役の約60名が2月1日から交代で参加。この日は箕面萱野駅で電車の入れ換え運転訓練の様子を見られた。北急の最新鋭車両である9000形電車(ポールスターⅡ)の10両編成が高架の線路を走り、1番線にゆっくりと滑り込むと、地域にとって半世紀越しの悲願だった鉄道が箕面の新都心に到達したことを実感した。

半世紀越しの悲願だった電車が箕面の街を走り始めた

その後、電車は南に向いて出発し、ホームから少し離れた線路上で一旦停止。再び駅に向かって動き出し、今度は向かい側の2番線に到着した。こうした動きを約5分おきに繰り返し、運転士らは線路の形や、信号、停車位置などを確認。車掌らはホーム上のエレベーターや階段などとの位置関係や、開業後の乗降客の動きなどを想定しながら、業務内容を念入りにチェックしていた。千里中央駅と箕面萱野駅の延伸区間では、夜間に運転訓練が予定。今後は千里中央駅や新御堂筋沿いなどで、走行する電車を目にする機会が増えそうだ。

乗務員らはホームや線路の設備を入念に確認していた

北大阪急行電鉄の全駅を統括する田中裕介駅長は「訓練は順調に進んでいます。私たちも新しいところを走ることになるので、とても楽しみ。線路や設備についてしっかりと把握して開業に備えたい。地域の皆様にご利用いただきやすい延伸線になることを願っています」と話していた。

開業に向けて抱負を語る田中裕介駅長

2月17日(土)には途中に開設される箕面船場阪大前駅の周辺をはじめ、江坂駅から千里中央駅まで約11キロを歩くウォーキングイベントが開催。延伸後の運行ダイヤの概要や、新駅に発着する阪急バスの路線再編などもこのほど発表され、開業ムードが日々高まっている。




※上記の情報は掲載時点のものです。料金・電話番号などは変更になっている場合もあります。ご了承願います。
カテゴリ: 地域